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on JAZZCRITIC VOL.65 BOBO STENSON

 
 
Bobo Stensonの新譜から想い出したECMの記憶 part3

 さて、いよいよボボ・ステンソンの録音をご紹介します。
●Witchi-Tai-To
Jan Garbarek(ss,ts)  Bobo Stenson(p)  Palle Danielsson(b)
Jon Christensen(ds)  (ECM1041  1973)
(1)A.I.R.  (2)Kukka  (3)Hasta Siempre
(4)Witchi-Tai-To  (5)Desireless

  CD化されているかどうかは知りませんが、非常に好きなアルバムで
す。リズム隊の二人は、キース・ジャレットの「ヨーロピアン・クァル
テット」に参加した人たちです。この時期のECMの録音としては、か
なり「ジャズ」寄りの企画ですが、まず選曲が素晴らしい。カーラ・ブ
レイの(1)、タンゴの(3)、ドン・チェリーの(5)と、それぞれ個性的な曲
ですが、見事に統合されています。そして表題曲の(4)−作曲者のジム・
ペッパーってどういう人ですか?−の清冽な高揚感は特筆ものです。ち
なみに1992年録音の”Twelve Moons”(/Jan Garbarek  ECM1500)でも再
演されています。

  ●Dansere Jan Garbarek(ss,ts) Bobo Stenson(p) Palle Danielsson(b) Jon Christensen(ds) (ECM1075 1975) (1)Dansere (2)Svevende (3)Bris (4)Skrik & Hyl (5)Lokk (6)Til Vennene パーソネルは前作と同じですが、全曲ヤン・ガルバレクの作です。彼 はノルウェイの人だったと思いますが、グレゴリオ聖歌のCDがヒット した時に「ふだんのライブではオーソドックスなジャズを演奏している けど、録音の時は色々なチャレンジをしてみるんだ」とのインタビュー が新聞に載っていました。北欧の民謡を題材にしているのかな、とも思 いますが哀しい牧歌的な響きがします。朝食後にコーヒーを飲みながら 聴いていると、妻が「もうちょっと明るい音楽にしたら?」と言いま す。  ”Witchi-Tai-To”と”Dansere”はヤン・ガルバレク名義の録音です が、ボボ・ステンソンのソロはたっぷり聴くことができます。残念なが らチャールス・ロイド名義のアルバムは持っていないので、次に行きま す。

  ●Very Early (Sweden:DRAGON/DRCD 304 1977) Bobo Stenson(b) Anders Yormin(b) Rune Carlsson(ds) (1)Moon and Sand (2)Some Other Spring (3)Very Early (4)Autumn in New York (5)Coming on the Bike (6)Pavane (7)Satellite (8)Sorg (9)Ramblin' 1987年に出たアルバムの再発で、(6)(7)(8)が追加されています。おな じみのスタンダードにまじって(3)がエバンス、(7)がコルトレーン、(9) がコールマンの作、そして(5)がステンソンのオリジナルです。バランス の取れた選曲も良く、私が持っている中では唯一スタンダードが聴ける 録音です。好演ではありますが、「セレニティ」を聴いてしまうと面目 躍如という感じはしないです。

●Far North (NORWAY:CURLING LEGS PRODUCTIONS / CLP CD 13) (J:Bomba BOM22060 1994) Lars Danielsson(b) David Liebman(ss) Bobo Stenson(p) Jon Christensen(ds) (1)Far North (2)Eden (3)Fuschia (4)Climbing (5)Einstein (6)Ormen (7)Twelve tones Old (8)Pacem 原盤がどこから出ているのかは不明ですが、日本のボンバ・レコード からリリースされています。オスロにてJan Erik Kongshaugの手になる 録音、しかもこの面子となれば、ECMから出ていないのが不思議であ ります。リーブマンのソプラノ・サックスは好みが分かれると思います が、ここではヒステリック(失礼!)な印象がなくて、リッチー・バイ ラークと組んだ「クエスト」よりも面白いと思います。  さて4枚しかご紹介できませんでしたが、私はステンソンの本領はシ ングル・トーンをポツポツと並べる時の、絶妙な間の取り方にあるよう に思います。是非ともチャーリー・ヘイデンと録音してもらいたいです ね。 Text by /////// 青山正紀 | Aoyama Masanori | /////// <23 Oct.2000>

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